kirinmanjairo’s blog

高校受験、大学受験に関するよもやま話

物事を単純化することの怖さ

人生を生きていれば、社会人はもちろん、子供達も彼らなりに日常的に様々な判断をしなければいけない。今日のお昼ご飯のメニューから、週末の予定、小遣いの使い道や友人関係、進路や将来の職業まで。

しかし、自分にとって重要な判断を、「AかBか」もしくは「有りか無しか」の2択だけで決めてしまうのはリスクがあると言える。

学問や政治、社会現象など、複雑な事象を理解するために、物事を単純化する、シンプルに考えることは当然必要である。専門家と呼ばれる人々が、常人の知識、経験、思考の及ばない事象をわかりやすく単純化して提示してくれるのは有意義な事であり、また様々な恩恵をもたらしてくれている。

 

しかしながら、自分自身の事であるにもかかわらず、日常的に熟慮することを放棄して、2択の選択肢だけで何も考えずに決めてしまうことは結構怖い。ネット、新聞や雑誌等で事件などの報道にもキーになる言葉に当てはめて、単純なパターンにしがちである。情報を発信する側も受け取る側も、老若男女問わず、自身の知識や経験や想像力をフル活用して、2択の選択肢に含まれない、別の可能性に思考を巡らせる事の重要性を今一度再考してみたい。