kirinmanjairo’s blog

高校受験、大学受験に関するよもやま話

バレンタインデーと受験生

毎年恒例のバレンタインデーが近づいてきた。

この時期は公立高校の推薦入試合格発表、私立大学のセンター利用、一般入試の合格発表の時期である。

中学生は推薦の結果で志望校を再検討する生徒も出てくる。

そこでいつも思うことを書いてみる。

 そもそも志望校って何?

 

高校への進学指導は定期テストや診断テストという入試模擬テストの点数で輪切りにするのが常だが、それによる弊害もある。
本来、工業、商業、農業、水産といった実業系高校は将来の進路に会わせて選択するべきだが、現実には生徒の希望よりも点数で高校を選んでいるのが実情だ。
(中学3年生の段階で将来の希望が決められないというのもあるが、それはまた別として…)

テストの点数基準で進学先高校を決めた生徒は、今度は大学受験に直面したときに進学先の選択に悩むものも出てくる。
当方の地元は西日本のある田舎町だが、現状は、普通科を希望している、もしくは積極的に実業系高校を希望していない生徒にも通学圏内に本人の学力相応の公立の普通科高校がなければ公立の実業系高校を選ぶように指導される。
しかし私立の普通科課程はあまり積極的には薦められない。
もちろん立地が問題になる場合もあろうが、主には学費の面と保護者の私立に対する印象で敬遠されている。

 

で、ここでは学費の面だけに絞って考えてみよう。
そもそも普通科を希望する生徒は、高校卒業後もかなりの確率で大学に進学するだろう。
問題は積極的に実業系高校を希望していない生徒だ。
しかし、現実には商業高校はもちろん、工業高校でも大学への進学率は上がっている。

実業系高校に進学すると、就職を主体にした資格取得優先のカリキュラムの関係上、主な進学手段は推薦やAO入試に偏りがちになり商業高校なら商、経済学系、工業高校なら理、工学系とある程度選択範囲が狭められる。もちろんそれらの進学先を希望しているのであれば問題は無い。
しかし、それ以外の学部の進学は受験に必要な科目が未履修などの理由で事実上困難になってくる。
さて、先に書いたように、高校進学時点で費用を優先したのであれば当然大学進学時には国公立大学対私立大学の比較になるが、その差は高校の授業料の比ではない。特に医、理系の場合は私立大学の選択は非常にハードルが上がってくる。
この間を埋めるものが私立高校のいわゆる「特進コース」ではないだろうか。
確かに私立高校は公立高校よりも費用は高いとは言え、大学進学まで考えれば、高校(私立)→大学(国公立)というのはある程度納得できるかと思う。
まあ、本人次第で高校(私立)→大学(私立)というパターンも考えられるが。

今回はざっくりと四年制大学進学を前提で費用面でだけ考えてみた。
機会があればこれ以外にも専門学校への進学など考えてみたい。

 

 あ、いきなりタイトル詐欺の記事になってしまった。